直列の筋筋膜の繋がり 深層

効率的な姿勢を獲得するためには、DFLが機能的に働いていることが必須となります。

効率的な姿勢については下記よりご確認ください。

DFL(Deep Front Line)?

Thomos W. Myers Anatomy Trains

トーマス・マイヤース氏の著書「アナトミー・トレイン」では、筋筋膜の繋がりが著されいます。

その中にDFLと呼ばれる深層の筋と筋膜の繋がりがあります。

一般的に「コア」と呼ばれている部分が全てDFLに含まれています。

DFLと重心、腰椎の前弯

足部から頭部までを繋げるDFLは全て部位において重心を上げる働きをします。

体幹に関しては重心を高める過程で腰椎の前弯を伴うため、重心は股関節の直上に位置します。

そのため、効率的な姿勢をとるにはDFLが機能的に働いていることが必須となります!

足部

DFLの始まりは後脛骨筋です。

後脛骨筋が働くことで足部の内側アーチが高まり、重心が高まります。

股関節

荷重下において内転筋群が働くことで、骨頭を通じて骨盤を持ち上げる作用を持っており重心を高めることができます。

体幹

前腹部、骨盤底筋群、横隔膜、腸腰筋、多裂筋が協調的にユニットとして働くことによって腹腔が風船のようになり、腹圧が高まると重心をあげることができます。

また、腸腰筋、多裂筋の作用により腰椎の前弯が生まれるため、重心を股関節の直上に置くことができるようになります。

頸部

頚椎の椎前にある頚長筋、頭長筋が働くことで頚椎の前弯(下位頚椎の屈曲、上位頚椎の伸展)を防ぎ重心を高い位置で保ちます。

頭部

内側翼突筋が働くことで蝶形骨の後方回旋が生まれ、口腔、鼻腔、頭蓋腔の容積を保つことができます。

この記事を書いた人

Keigo Hoshi

Rolf-Concept.lab 代表
作業療法士
Structural Integration Practitioner