筋膜の機能・力学的性質を元に、局所(組織の状態)と全体(姿勢、関節アライメント)で評価することができます!

筋膜の機能・力学的性質

筋膜は細胞、筋、骨、神経、脈管系、内蔵など、ミクロからマクロまでを繋ぐネットワーク機能を有しており身体の基礎を構成しています。

骨格系や各器官の支持、動作に到るまで各器官が協調して働ける環境(空間での位置関係)を提供する役割がネットワーク機能となります。

またこのネットワーク機能はテンセグリティ様の振る舞いを持ち、柔軟性と支持性を持ち合わせ力学的なストレスを分配する力学的性質を持っています。

この性質が失われている部位はネットワーク機能が失われている部位と捉えることができます。

筋膜の評価では、これらのネットワーク機能と力学的性質を評価していきます。

局所での評価(組織の力学的性質)

筋膜の力学的性質は柔軟性と支持性を持ち合わせたテンセグリティ様の性質です。この性質があるおかげで、組織を支持しながら筋や腱を滑走させることができます。

その性質が失われている部位は、組織の滑走性や柔軟性が失われており触診では硬い組織として観察できます。エコー上では組織の重積や肥厚として観察できるそうです。

硬い組織では腱や筋繊維の滑走が困難となり、関節可動域制限や筋出力の低下が見られてきます。

また、局所の疼痛や痺れ、違和感などは結合組織や神経血管束の滑走性の低下が関わっていると言われています。

全体の評価(姿勢、関節アライメント)

前述の通り、筋膜はミクロからマクロまでを繋ぎ私たちの身体を形作っています。

姿勢や関節アライメントは空間での骨格系の位置関係と捉えることができるため、筋膜のネットワーク機能を評価することができます。

この際に重要になってくるのが「各器官が協調して働ける位置関係になっているか」という点です。

関節であれば正常な関節の動きが可能な骨のアライメントにあるか、

筋であれば正常なアライメントにあり張力を発揮することができているか、

姿勢であれば効率的な姿勢保持ができており動作を始められる姿勢になっているか、

という点です。

ネットワーク機能が失われている部位は短縮や回旋として現れることが多く、その部位は筋膜の性質が失われている部位と捉えることができます。